雪国のあらすじ「長いトンネルを抜けると」

      2017/05/13   文学

雪が積もった木々
川端康成の長編小説「雪国」は名作として評価されています。昭和10年から断続的に書かれ続けたこの作品は、13年が経過してやっと完成しました。

それでは川端康成「雪国」の簡単なあらすじをご紹介します。

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川端康成「雪国」あらすじ

物語は「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という、有名なフレーズから始まります。

雪国をめざして

十二月の初め、島村は雪国に向かって汽車に乗っていました。彼は妻子持ちですが親譲りの財産で自由気ままな生活を送っています。

汽車の中で病人の男性に付き添う若い娘に興味を惹かれます。そして島村の降りた駅で彼女たちも下車しました。

その後、島村は行きつけの温泉宿に赴き、芸者の駒子とともに夜を過ごしました。駒子との出会いは昨年の五月、島村が初めて温泉場を訪れた時のことでした。

まだ見習いだった駒子が、酒に酔って島村の部屋へやって来て一夜を共にしたのです。そしてその後まもなく、駒子は芸者になっていきました。

汽車での男女と駒子

島村が温泉街を散歩していると、駒子に踊りの師匠の家に行こうと誘われます。そしてそこで、昨日汽車で見かけた病気の男性が師匠の息子の行男であると知ります。

また、付き添っていた女性の葉子も、駒子の知り合いのようでした。

行男は腸結核で長くないために帰郷したのだといいます。駒子は行男の許嫁で、その治療費を稼ぐために芸者に出されたと聞きますが、駒子はそれを否定しました。

そして葉子は行男の恋人のようです。

島村が帰る日、行男が危篤だという知らせを受けますが、駒子はそれを見たくないと言い駅まで島村を見送りました。

宿への再訪

翌々年の秋、島村は再び温泉宿を訪れます。あの後に行男は亡くなり、その父である師匠も亡くなったのだといいます。

ある晩、葉子が駒子の伝言を預かって島村の部屋へやって来ます。そこで二人は言葉を交わし、葉子が帰った後で駒子は葉子への嫉妬を漏らします。

島村が駒子に君はいい女だと言いますが、理由を聞いても答えず、それを誤解した駒子は怒ってしまいました。

繭倉の火災と犠牲

冬になっても島村は東京へは帰らずに、宿へ留まりました。天の川が綺麗に見えるある夜、駒子は島村に、あなたが帰ったら私は真面目に暮らすと言います。

そんな時、映画の上映会になっていた繭倉が火事になります。二人が駆けつけると、一人の女性が二階から静かに落ちて動かなくなりました。

その女性は葉子でした。駒子は駆け寄って葉子を抱きしめます。

島村は、駒子が自分の犠牲か刑罰を抱いているように見えたのでした。

感想

簡単にストーリーを説明すると、妻子持ちの男が温泉宿で芸者と気ままに過ごしている、というような印象になりますが、美しい文体が島村と駒子の関係をキレイなものにしています。

美しい文体

もしかして美しいと感じるのはリアリティを感じないからかもしれません。奥さんと子供を放置していることになんの罪悪感も抱いていない島村と、許婚のために身売りされたとされている哀れなはずの駒子ですがそんな態度を見せません。

そのどちらにも現実感を伴わないから美しいのでしょうか。

雪国での2人の関係は冷えているのか、それとも情熱的なのか、実際お互いをどんな気持ちで見ているのか。最終的に2人はどうなってしまうのでしょう。

川端康成の美しい文体が絶賛されている小説です。機会があったら読んでみて下さい。

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